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アンタゴニスト法の体外受精では良好胚の数によって胚移植のタイミングが決まる

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アンタゴニスト法の体外受精では良好胚の数によって胚移植のタイミングが決まる

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アンタゴニスト法の胚移植のタイミング
12月31日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、アンタゴニスト法を用いる体外受精において、Day3良好胚の数と胚移植のタイミングには関連性があると示した。

培養3日目(Day3)の時点で良好胚が2個以下の場合、胚盤胞まで培養して胚移植を行うよりDay3胚移植を選択したほうが累積出生率は増すと報告された。なお、アンタゴニスト法は卵巣刺激法の一つであり、自然排卵のリスクを抑えながら卵巣刺激を行う。

アンタゴニスト
アンタゴニスト法の胚移植と累積出生率における関係性
研究チームは、2018年1月から2022年6月の期間、初めて採卵した女性4131人を対象にレトロスペクティブスタディ(後ろ向き研究)を行い、アンタゴニスト法の胚移植と累積出生率における関係性について検証した。

被験者をDay3胚移植グループ、胚盤胞移植グループに分けて採卵サイクルあたりの累積出生率を比較したところ、両グループにおいて有意な差は認められなかった。

ただし、Day3良好胚の数(0~2個、3~7個、8個以上)に基づき評価した場合、良好胚が2個以下のグループでは、Day3胚移植の累積出生率は胚盤胞移植に比べて高くなった。

なお、Day3良好胚が3個以上7個以下のグループならびに8個以上のグループでは、胚移植のタイミングによる累積出生率の差異はなかったという。

これより、研究チームは、アンタゴニスト法を用いた体外受精において、Day3良好胚が2個以下の場合、胚盤胞まで培養して胚移植を行うより、Day3胚移植を選択したほうが累積出生率は向上すると結論付ける。

(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)


外部リンク

SPRINGER NATURE Link
https://link.springer.com/



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