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出生前ビスフェノールA曝露によって自閉スペクトラム症リスクが増す

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出生前ビスフェノールA曝露によって自閉スペクトラム症リスクが増す

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ビスフェノールAの子宮内曝露による影響
8月7日、メルボルン大学フローリー研究所(オーストラリア)は、プレスリリースにて、出生前ビスフェノールA曝露によって、子供の自閉スペクトラム症リスクが高まると発表した。

ビスフェノールA(BPA)は、食品容器をはじめ、プラスチック製品に広く使用されている。

今回、ビスフェノールAの子宮内曝露(胎内曝露)と男児の自閉スペクトラム症リスクにおいて関連性が認められた。妊娠中の母親が高レベルのビスフェノールA曝露を受けることにより、男児の自閉スペクトラム症リスクが増すという。

なお、研究論文は「Nature Communications」に掲載されている。

BPA
出生前ビスフェノールA曝露と子供の健康影響
これまで、複数の先行研究にて、出生前ビスフェノールA曝露と子供の自閉スペクトラム症リスクにおける関連性が報告されている。

そこで、研究チームは、オーストラリアとアメリカの出生前コホート研究を用いて妊婦に対する尿検査、子供の自閉スペクトラム症診断率に関するデータを分析したところ、出生前のビスフェノールA曝露と自閉スペクトラム症には関連性が認められた。

妊娠中の母親の尿内から高濃度のビスフェノールAが検出された場合、尿内のビスフェノールA濃度が低い場合と比べて、男児の自閉スペクトラム症の診断率が2歳までは3.5倍、11歳までは6倍高くなった。

また、マウスを用いた動物モデル実験より、ビスフェノールAは神経ホルモンを制御し、男児の脳発達において重要とされるアロマターゼ酵素の発現が抑制されることが確認された。

アロマターゼ酵素が抑制されたマウスは解剖学的、神経学的、行動学的な変化が生じ、これが自閉スペクトラム症のメカニズムであると推測される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

The Florey
https://florey.edu.au/


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