男性不妊の新スクリーニング手法
7月31日、東邦大学の研究チームは、「Scientific Reports」にて、男性不妊の新たなスクリーニング手法を確立し、血液検査のみで男性不妊リスクを予測できる可能性を示唆した。
AIモデルによる新たなスクリーニング手法では、血中ホルモン検査で男性不妊リスクを判定できるという。
新スクリーニング手法の分析精度
研究チームは、2011年1月1日から2020年12月31日の期間、男性不妊の検査(精液検査と血液検査)を行った男性3662人(平均年齢36.2歳)の臨床データをプログラミング不要のAI作成ソフトに読み込ませ、男性不妊リスクを予測するAIモデルを構築した。
なお、被験者のうち不妊男性は2329人(非閉塞性無精子症448人、閉塞性無精子症210人、不定型無精子症・隠れ精子症46人、無精子症・乏精子症1619人、射精障害6人)であった。
AI予測モデルでは、血中ホルモン濃度に基づき男性不妊リスクを予測できるという。AIモデル予測分析の精度は約74%となり、とりわけ、非閉塞性無精子症の予測では100%の正確度であると報告された。
今後は、不妊検査において、血液検査(血中ホルモン検査)のみで男性不妊リスクを予測できると期待される。
(画像はscientific reportsより)
scientific reports
https://www.nature.com/articles/s41598-024-67910-0