妊娠中の砂糖や人工甘味料摂取による影響
7月25日、中国の研究チームは、「Nutrients」にて、妊娠中の加糖飲料摂取が有害な妊娠転帰をまねくと発表した。
妊娠中の加糖飲料やノンシュガー飲料摂取は母子の健康に悪影響を及ぼし、砂糖や人工甘味料の摂取量が増えるほど妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、在胎不当過大児リスクは増すという。
妊娠中の甘い飲料摂取と有害な妊娠転帰
研究チームは、中国・上海市在住の妊婦4824人を対象に対面式アンケート調査を行い、妊娠中の加糖飲料摂取(炭酸飲料、果実ジュース(果汁100%)、果汁入り飲料、乳酸菌飲料、砂糖入り茶系飲料、ノンシュガー飲料など)が母子に対して与える潜在的な健康影響について検証した。
対面式アンケート調査に基づき分析したところ、妊娠中の加糖飲料およびノンシュガー飲料の摂取は母親の健康に影響を与え、妊娠糖尿病と妊娠高血圧症候群のリスクが高まることが認められた。
加糖飲料およびノンシュガー飲料を飲む妊婦(週3回未満)は、全く飲まない妊婦と比べて、妊娠糖尿病リスクは38.4%、妊娠高血圧症候群リスクでは64.2%増加した。摂取頻度が週4回以上の場合、妊娠糖尿病リスクは154.3%、妊娠高血圧症候群のリスクでは169.3%高くなった。
同様に、妊娠中の加糖飲料摂取は、妊娠糖尿病と妊娠高血圧症候群のリスクを増加させた。また、妊娠中におけるノンシュガー飲料の過剰摂取は子供の健康に影響を及ぼし、子供の在胎不当過大児(LGA児)リスクを高めた。
(画像はMDPIより)
MDPI
https://www.mdpi.com/2072-6643/16/15/2412