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キスペプチン量が高いとPCOSの妊娠可能性が増す

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キスペプチン量が高いとPCOSの妊娠可能性が増す

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PCOSの早期妊娠を予測する因子
5月29日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、キスペプチンと多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)には関連性があり、キスペプチンはPCOS患者の早期妊娠の潜在的な予測因子であると示唆した。

排卵誘発を受けているPCOSの女性は、キスペプチン量が僅かに高い場合、妊娠する可能性が増すという。早期に妊娠したPCOS患者は、妊娠していないPCOS患者と比べてキスペプチン濃度は高く、有意差があったと報告された。

PCOS
PCOSの排卵誘発とキスペプチンの発現パターン
研究チームは、レトロゾールを用いた排卵誘発を行うPCOS患者80人を対象に前向き(プロスペクティブ)コホート研究を行い、PCOSの排卵誘発におけるキスペプチンの発現について観察した。

PCOS患者のキスペプチン、黄体形成ホルモン(LH)、エストラジオール(E2)を計測したところ、月経サイクルを通じてキスペプチン量は規則的な変動を示し、hCG注射の当日にピークに達して排卵後に減少した。この発現パターンは、健康な女性と同じであるという。

一方、キスペプチンと黄体形成ホルモンにおいて顕著な関係性は認められなかった。レトロゾールによる排卵誘発後、キスペプチン量は有意差なく減少したが、黄体形成ホルモンおよびエストラジオールは有意に減少した。

また、早期に妊娠したPCOS患者は、妊娠していないPCOS患者と比べてキスペプチン濃度は高く、有意差があったという。これより、排卵誘発を受けているPCOSの女性の場合、キスペプチン量が僅かに高いことで妊娠する可能性が増すという。

(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)


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