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肥満は精液の質を低下させる

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肥満は精液の質を低下させる

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精液の質を低下させる要因
7月13日、中国の研究チームは、「International Journal of Obesity」にて、肥満男性は精液の質が低下すると発表した。

男性のBMIと精液の質には関連性があり、BMIが上昇するほど精液の質は低下するという。

肥満
BMIと精液の質における関係性
過去数十年間において精液の質は低下し、世界全体で男性の生殖能力は減退傾向にあるといえる。これまで、複数の先行研究を通じて、BMI異常値と精液の質的低下には関連性があると報告されてきた。

そこで今回、研究チームは、学術文献データベース「PubMed」「Embase」「Web of Science」を用いて50文献(男性71337人)を対象に、BMIと精液の質における関係性を検証した。

なお、世界保健機関(WHO)ではBMI25を基準として、Overweight(BMI25以上30未満)、Obesity Class I(BMI30以上35未満)、Obesity Class II(BMI35以上40未満)、Obesity Class III(BMI40以上)と分類される。

システマティック・レビューならびにメタ分析を行ったところ、肥満の男性は、BMI25以下の男性と比べて精液量、総精子数、総運動精子数、精子運動率が少なくなった。

BMIの上昇に伴い精液の質が低下することが認められ、精液の質的低下は、過体重(日本:肥満1度)より肥満(日本:肥満2度~)において顕著に表れた。

また、Obesity Class II(日本の肥満3度)およびObesity Class III(日本:肥満4度)では、Obesity Class I(日本:肥満2度)と比べて精液の質が大きく低下した。

研究チームは、過体重・肥満によって精液の質は低下し、精液の質的低下を防ぐには、標準体重の維持が重要になると結論付ける。

(画像はInternational Journal of Obesityより)


外部リンク

International Journal of Obesity
https://www.nature.com/articles/s41366-024-01580-w


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