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研究の余地はあるものの抗鬱剤が脳の初期発達に悪影響を及ぼす

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研究の余地はあるものの抗鬱剤が脳の初期発達に悪影響を及ぼす

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抗鬱剤が脳の初期発達に与える影響
2月22日、コロラド大学アンシュッツ・メディカル・キャンパス(アメリカ)の研究チームは、プレスリリースにて、抗鬱剤の主成分である「フルオキセチン」は脳の初期発達に悪影響を及ぼし、精神的健康障害を引き起こす可能性があると示唆した。

なお、研究論文は「Nature Communications」に掲載されている。

抗鬱剤
フルオキセチン曝露が脳の初期発達に対して与える影響
「プロザック」「サラフェム」に代表される選択的セロトニン再取り込み阻害薬は、鬱病、産前・産後の抑うつ、月経前不快気分障害(重度の月経前症候群)の治療に使用される。主成分である「フルオキセチン」は脳内のセロトニン濃度を高め、不安状態や鬱状態を緩和させる。

そこで今回、研究チームはマウスを用いた動物モデル実験を行い、フルオキセチン曝露が脳の初期発達に対して与える影響を検証した。マウスにフルオキセチンを慢性的に投与したところ、生後2週間は興奮性シナプスの密度と強度が増加したが、生後3週間目は増加しなかった。

これより、マウスの脳発達において、セロトニンは前頭前皮質の初期および未熟な興奮性シナプス接続に直接影響を与えることが認められた。また、脳の初期発達段階にてセロトニンが欠乏あるいは過剰であった場合、さまざまな精神的健康障害を引き起こす可能性があるという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

CU Anschutz Medical Campus
https://news.cuanschutz.edu/



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