妊娠中の食習慣が与える影響
3月13日、アメリカの研究チームは、「Nutrients」にて、パートナーと共に健康的な食生活を意識することにより、妊娠中の体重増加を抑制できる可能性を示唆した。
健康的な食習慣を意識し、健康的な食生活を実践している夫婦・カップルは、妊娠中の体重増加が少ないという。
カップルの食習慣と妊娠中の体重増加における関係性
研究チームは、コホート研究「The GLOWING Study」を用いて妊婦とそのパートナーを対象に「一般化線形モデル (GLM:一般的に使われている統計的手法)」にて統計学的解析を行い、食習慣と妊娠中の体重増加における関係性を検証した。なお、妊娠中の体重増加量は、妊娠36週と妊娠10週の体重に基づき算出した。
妊婦、パートナー、カップルの食行動を評価したところ、妊婦およびカップルでは、認知的抑制・食事抑制(認知的に食行動を停止させるという自己制御)と妊娠中の体重増加量において関連性が認められた。
食生活における自己制御尺度が高いカップルほど、妊娠中の体重増加量が少なかったという。とりわけ、過剰体重の妊婦では、自己制御と妊娠中の体重増加量の関係性が顕著に反映されていたと報告されている。
一方、パートナーの食行動と妊娠中の体重増加量に関連性は確認されなかった。しかしながら、今回の研究結果より、カップルの食行動は妊娠中の体重増加量に対して影響を与えるといえる。
(画像はNutrientsより)
Nutrients
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