妊娠前ならびに妊娠中の体重管理の重要性
1月26日、中国の研究チームは、「Assisted Reproduction Technologies」にて、自然妊娠および生殖補助医療による妊娠において、妊娠前BMIならびに妊娠中の体重増加量は、早産リスクと関連性があると発表した。
自然妊娠では妊娠前に低体重、妊娠中の体重増加が推奨体重増加量を下回る場合、生殖補助医療では妊娠前に肥満、妊娠中の体重増加が推奨体重増加量を上回る場合、早産リスクが増すことが認められた。
これより、研究チームは、自然妊娠および生殖補助医療において、妊娠中の体重増加量と早産には関連性があると結論付ける。特に、生殖補助医療の場合、妊娠前BMIと妊娠中の体重増加量は早産リスクにより影響を与えるという。
妊娠前BMIと妊娠中の体重増加量が早産リスクに与える影響
これまで、妊娠前BMIと妊娠中の体重増加量は、早産に影響を与えると考えられてきた。
そこで今回、研究チームは、「The National Vital Statistics System(NVSS)」(アメリカ、2015~2019年)を用いて、妊娠前BMIと妊娠中の体重増加量が早産リスクに与える影響を検証した。
生殖補助医療による妊娠、自然妊娠にて出産した母親1754万977人のデータを分析したところ、生殖補助医療による出産では、自然妊娠による出産より早産率が有意に高くなった。
また、妊娠前に標準体重かつ 妊娠全期間を通して適切な体重管理ができた女性(自然妊娠)と比べ、妊娠前に低体重かつ妊娠中の体重増加が推奨体重増加量より少ない女性(自然妊娠)、妊娠前に肥満かつ妊娠中の体重増加が推奨体重増加量より多い女性(生殖補助医療)は早産リスクが増すことが認められた。
これより、研究チームは、自然妊娠および生殖補助医療において、妊娠中の体重増加量と早産には関連性があると結論付ける。特に、生殖補助医療の場合、妊娠前BMIと妊娠中の体重増加量は早産リスクにより影響を与えるという。
(画像はAssisted Reproduction Technologiesより)
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