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胚の代謝から胚の生存率は判定できない

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胚の代謝から胚の生存率は判定できない

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胚の代謝測定にて妊娠判定は不可能
1月9日、アメリカの研究チームは、「Human Reproduction」にて、ヒト胚の代謝イメージング(代謝画像)に基づく蛍光寿命イメージング顕微鏡法(FLIM)では、胚の倍数性の予測は可能であるが、凍結融解胚移植の臨床妊娠結果は判定できないと発表した。

蛍光寿命イメージング顕微鏡法は細胞や組織の代謝状態の測定に用いられるが、今回、妊娠に至った胚盤胞と妊娠に至らなかった胚盤胞において、ミトコンドリア代謝の一貫したパターンを区別することはできなかったという。

代謝
胚の代謝と妊娠結果における関連性
これまで、胚の代謝は胚の生存能力と関連性があり、胚の選択において、胚の代謝測定は潜在的に有効であると示唆されている。そこで今回、研究チームは、体外受精を受けるカップル121組(胚盤胞121個)を対象にパイロットトライアルを行い、胚の代謝と妊娠結果における関連性について検証した。

融解後、温度・湿度・ガス濃度が綿密にコントロールされた環境下にて良質な胚盤胞105個を解析し、状態の良い胚盤胞はそのまま移植された。

蛍光寿命イメージング顕微鏡法にて胚盤胞を測定したところ、妊娠に至った胚と妊娠に至らなかった胚において代謝イメージングパラメータは認められなかった。

妊娠に至った胚盤胞と妊娠に至らなかった胚盤胞において、ミトコンドリア代謝の一貫したパターンは区別できないという。一方、胚盤胞の倍数性状態は顕著に区別できた。

研究チームは、代謝イメージングによってヒト胚盤胞のミトコンドリア代謝特徴は検出できるが、胚生存率を判定するツールとして機能する可能性はないと示唆する。

(画像はHuman Reproductionより)


外部リンク

Human Reproduction
https://academic.oup.com/



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