母親の食事による影響
2月15日、シドニー大学(オーストラリア)の研究チームは、「Obesity」にて、母親の高タンパク食と子供の肥満リスクには関連性があると示唆した。
母親の食事におけるタンパク質比率が多いほど子供のタンパク質摂取量は増え、脂肪量と体重は増加する。特に、高タンパク食と西欧型食生活(西洋型食生活)の組み合わせは肥満リスクを高める。これより、母親の食事は、子供の将来的な肥満リスクに影響を及ぼす可能性がある。
母親の食事が子供に与える影響
研究チームは、C57BL6マウスを用いた動物モデル実験を行い、母親の食事におけるタンパク質と炭水化物のバランスが子供の食欲と代謝に対して与える影響を検証した。
11週齢の雌マウス30匹に対して交配4週間前から交配まで低タンパク食あるいは高タンパク食を給餌し、タンパク質、脂質、炭水化物を制限した。その後、交配させたが、食事コントロールによる妊娠・出産率は大差なかったという。
高タンパク食グループの子マウスは、低タンパク質グループの子マウスと比べて幼少期のタンパク質摂取量と体重が高いことが認められた。母マウスのタンパク質摂量が高いほど子マウスの食物消費量は増え、脂肪量と体重の増加につながるという。
(画像はObesityより)
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