PGT-Aが凍結融解胚移植の結果に与える影響
4月14日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)は凍結融解胚移植の出生率を改善できると示唆した。
特に、高齢出産の場合、PGT-Aは極めて重要な役割を果たすと報告された。
PGT-Aと凍結融解胚移植の出生率における関係性
研究チームは、凍結融解胚移植10701サイクル(PGT-A実施3125サイクル、PGT-A未実施7576サイクル)を対象にPGT-Aが出生率に与える影響を検証した。
PGT-A実施グループとPGT-A未実施グループを比較したところ、PGT-A未実施グループでは、凍結融解胚移植の出生率と年齢において負の関係性が認められた。年齢の上昇に伴い、凍結融解胚移植の出生率は低下したという。
特に40歳以上の場合、PGT-Aが出生率に与える影響は大きく、各グループの出生率はPGT-A実施42.9%、PGT-A未実施17.6%と顕著な相違が確認された。
一方、PGT-A実施グループでは、出生率と年齢において負の関係性は認められなかった。20歳以上40歳未満の場合、出生率において変化はほぼなかったという。
また、PGT-A実施の有無に関わらず、年齢が若い世代ほど凍結融解胚移植の出生率は高く、年齢の上昇と共に出生率は低くなる傾向にあった。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)
Springer Link
https://link.springer.com/