出生率・妊娠率に影響を与える因子
5月31日、アデレード大学(オーストラリア)などの研究チームは、「Nutrients」にて、健康的な食事によって生殖補助医療の出生率・妊娠率、自然妊娠率が増加すると発表した。
今回、食事パターンは、出生率ならびに妊娠率に影響を与えることが認められた。
食事パターンが生殖機能・能力に与える影響
研究チームは、15396文献から11文献を選んでシステマティック・レビューとメタ分析を行い、食事パターンが自然妊娠ならびに生殖補助医療に与える影響を検証した。
10種類の食事パターンを3カテゴリー(地中海料理、健康的な食事、不健康な食事)に分類し、出生率、妊娠率、不妊率に基づき評価したところ、地中海料理によって生殖補助医療の出生率が改善し、妊娠率が高まることが確認された。
また、健康的な食事と生殖補助医療の成功率には関連性があり、「pro-fertility diet(低農薬野菜や果物、大豆、魚、栄養補助食品を豊富に含む食事)」では、生殖補助医療結果の改善が顕著に認められた。
「Dutch Dietary Guideline(野菜、果物、魚、肉、全粒穀物、ヘルシー脂質を豊富に含む食事)」では、生殖補助医療の臨床妊娠率が65%増になったという。
また、「Fertility diet(野菜、不飽和脂肪、高脂肪乳製品、栄養補助食品を多く含む食事)」によって、排卵因子の不妊リスクは66%、他因子の不妊リスクでは27%減少し、自然妊娠率が増加した。
(画像はNutrientsより)
Nutrients
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