不妊患者に対するメンタルケアの重要性
11月30日、AJMC(The American Journal of Managed Care)はサウスカロライナ大学医学部による研究を取り上げ、不妊治療患者に対する早期段階でのメンタルヘルスサポートによって不妊治療結果が改善すると紹介した。
つまり、不妊治療の成功には患者の精神状態に寄り添い、必要に応じて、なるべく早い段階にてメンタルスクリーニングなどを行い、適切なサポートを提供することが不可欠である。
不妊とメンタルヘルスにおける密接な関係性
不妊治療では、患者の精神状態によって治療結果が左右される。しかしながら、不妊状態、不妊治療における薬学的治療、不妊治療結果は患者のメンタルヘルスに影響を及ぼす。
繰り返される治療の失敗、子供を授かりたいのに授かれない状態が慢性的なストレスとなり、患者の精神的負担は増していく。とりわけ、女性の罪悪感、怒り、孤立感や孤独感が強まり、鬱、不安症、精神的苦痛を伴うケースも少なくない。
それゆえ、患者へのメンタルケアが重視される。不妊患者のメンタルヘルスや精神的苦痛に対して初期の段階で適切なサポートを提供して医療介入することにより、最善の不妊治療結果が望めるという。
(画像はAJMCより)

AJMC
https://www.ajmc.com/