新型コロナワクチンが女性に与える影響
9月27日、アメリカ国立衛生研究所は、同研究所プレスリリースを通じて、新型コロナワクチン接種と月経周期の変化には関連性があり、ワクチン接種によって月経周期が一時的に長くなると発表した。
なお、研究論文は「BMJ Medicine」に掲載されている。
新型コロナワクチン接種と月経周期における関連性
研究チームは、カナダ、イギリス、アメリカなどの欧米諸国の女性19622人を対象(ワクチン接種14936人、ワクチン未接種4686人)に、新型コロナワクチン接種と月経周期における関連性を検証した。
新型コロナワクチン接種前後の連続した月経周期4サイクル(ワクチン接種前3サイクル、ワクチン接種後1サイクル)を調査したところ、ワクチン接種を摂取した女性は、接種後に月経周期が変化し、一時的に長くなることが認められた。
月経周期1サイクルにおける平均増加は1日未満(1回目接種後0.71日、2回目接種後0.56日)、月経期間には変化がみられなかった。
2回接種した女性では、1サイクルあたり3.91日長くなった。ワクチン未接種の女性と比較すると、1回目接種後は1サイクルあたり0.2日、2回目接種後では1サイクルあたり0.85日長くなったという。
なお、月経周期の変化が8日未満は正常範囲内の変動とみなされる。また、年齢が若く、月経周期が長い女性の場合、ワクチン接種後の月経周期の変動が大きく、1サイクルが長くなる傾向にあった。
(画像はアメリカ国立衛生研究所のホームページより)
NIH
https://www.nih.gov/