妊娠中のカフェイン摂取による影響
10月31日、NIH傘下機関の国立小児保健発達研究所などアメリカの研究チームは、「JAMA Network Open」にて、妊娠期のカフェイン摂取は、たとえ少量であっても子供の成長に悪影響を及ぼし、身長が伸びにくくなると発表した。
妊娠中の母親が日常的にカフェインを摂取することで子宮内曝露量が上昇すると、幼少期(8歳まで)の子供の身長が低くなるという。
妊娠期のカフェイン摂取と子供の成長における関係性
研究チームは、妊娠初期に採取した血漿と血清からカフェインならびにパラキサンチン(カフェインの一次代謝産物)の濃度を測定し、妊娠期のカフェイン摂取と子供の成長における関係性を検証した。
子供の成長(4歳から8歳まで)を比較したところ、妊娠中のカフェイン摂取が少量であっても、子宮内カフェインならびにパラキサンチン曝露量が上昇すると、その子供の身長は低くなることが認められた。
また、妊娠中のカフェイン摂取とカフェイン未摂取では、4歳から8歳までにおいて子供の身長差が年齢の上昇に伴って大きくなった。なお、体重とBMI値の変化に明確なパターンは確認されず、妊娠中のカフェイン摂取とは関係はなかったという。
(画像はJAMA Networkより)

JAMA Network Open
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