妊娠高血圧症候群が子供に与える影響
10月19日、中国とデンマークの研究者らは、「BMJ」にて、妊娠高血圧症候群(HDP)により、子供の出生から若年成人期までの死亡リスクは高まると発表した。
特に、妊娠期の母親が妊娠高血圧症候群、子癇(妊娠中の異常な高血圧)、重度の子癇前症である場合、誕生した子供の出生から若年成人期までの特定死因別死亡率が増加するという。
妊娠高血圧症候群と子供の特定死因別死亡率における関係性
研究チームは、1978年から2018年にデンマークで生まれた2437718人(妊娠高血圧症候群102095人、子癇前症67683人、子癇679人、高血圧33733人を含む)を対象に、妊娠高血圧症候群と子供の特定死因別死亡率における関係性を検証した。
2018年12月31日を期限として、被験者の出生から死亡までコホート調査(平均19.4年間)を行ったところ、母親が妊娠高血圧症候群であった場合、子供の全死因死亡リスクが高まることが認められた。
とりわけ、周産期に発生した病態、心血管疾患、消化器系疾患、内分泌疾患、栄養及び代謝疾患といった特定死因別死亡率が増加したという。これは、早発性の子癇および重度の子癇前症に比べて顕著に確認された。
(画像はthe BMJより)

the BMJ
https://www.bmj.com/content/379/bmj-2022-072157