不妊当事者のNPO団体が意見調査を実施
「不妊治療の保険適用に関する、みんなの意見募集」を実施したNPO法人Fine(ファイン)が、集まった意見を厚生労働省と野田聖子内閣府特命担当大臣(少子化対策)に提出した。
2021年11月17日の第497回中央社会保険医療協議会総会で「不妊治療の保険適用」に関する検討が開始されたことで当事者の保険適用に関する意見が寄せられるようになり、NPO法人Fineは当事者の想いを厚生労働省に届けるため2021年11月26日から2021年12月5日にかけて「不妊治療の保険適用に関する、みんなの意見募集」を実施。632人の回答を得ている。
治療費に関する意見が最多
集められた意見によると、不妊治療の保険適用に対して期待することは「治療費が安くなる」という意見がもっとも多く、次いで「不妊治療の『質の標準化』が期待できる」「不妊治療をすぐ開始することができる」という意見が多く寄せられた。
逆に気がかりなことについては「かえって治療費全体が高額になるのではないか」「助成金がなくなるのではないか」「年齢や回数の制限が設けられるのではないか」という意見が上がった。
期待することも気がかりなことも治療費に関する内容という結果となったが、期待する理由としては経済的負担の軽減やクリニックによる治療費の差がなくなることが上がっており、気がかりとする理由は「自費診療になってしまって助成金がなくなればもっと治療費用が高額になってしまう」「保険適用外のものがこの機会に値上げされるかもしれない」といった意見が寄せられている。
(画像はNPO法人Fineのプレスリリースより)

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