妊娠中の運動による効果
9月5日、オスロ大学病院、エーストフォールホスピタルトラスト(共にノルウェー)は、「第31回欧州呼吸器学会議(ERS 2021)」(オンライン開催)にて、妊娠中の運動は母子の健康に有益であると発表した。
今回、妊娠中の運動習慣と子供の肺機能に関連性があり、妊娠中の運動は、乳幼児期の肺機能に肯定的な影響を与えることが認められた。妊娠中の母親の運動量が多いと、子供の肺機能の低下、肺機能の発達障害および疾患リスクは軽減するという。
妊娠中の運動習慣と子供の肺機能における関係性
研究チームは、2014年12月から2016年10月の期間、オスロ、ストックホルムで出生した健康な乳幼児814人(全て第一子)を対象に、妊娠中の運動習慣と子供の肺機能における関係性を検証した。
母親の運動習慣は自己申告であり、妊娠18週および34週の母親に対して健康状態・ライフスタイル・食生活・社会経済的要因に関するアンケート調査を実施した。なお、母親の運動量・頻度については、妊娠18週に行ったアンケート調査を参考に分類している。
乳幼児の最大呼気および最大呼気速度を測定したところ、妊娠中の母親の運動量・頻度が少ない場合、その子供の肺機能は、妊娠中の運動量が多い母親から産まれた子供と比べて、より低くなる傾向が強く認められた。
つまり、母親の運動習慣と乳幼児期の肺機能において関連性があると結論付けられる。
この研究結果を受け、研究チームは、妊娠適齢期の女性、妊活中および妊娠中の女性に対して運動の重要性を強く訴える。
(画像はEuropean Lung Foundationより)

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