精子DNA断片指数による臨床成績への影響
10月16日、中国の研究チームは、「ANDROLOGY」にて、生殖補助医療において、精子DNA断片化指数は精液の質ならびに胚の発達に影響を及ぼすと示した。
今回、精子DNA断片指数(DFI:精液のうちDNAに損傷がある精子の割合)の上昇に伴い、精液の質、受精率は低下すると報告された。
精子DNA断片指数と精液の質、受精率における関係性
研究チームは、2018年6月から2025年1月の期間、新鮮胚を用いた体外受精および顕微授精を受けた不妊カップル4520組を対象に後ろ向きコホート研究を行い、精子DNA断片指数による臨床成績への影響について検証した。
精子パラメータに基づき治療結果を評価したところ、精子DNA断片指数の上昇は精液の質の低下、受精率の低下と有意に関係していた。精子DNA断片指数が15%未満の男性は、精子DNA断片指数が15%以上の男性と比べて精液濃度、総精子数、精子運動性、正常形態率は低くなった。
とりわけ、精子DNA断片指数の上昇による精液の質ならびに受精率の低下は、BMIの高い男性において最も顕著に認められた。
一方、精子DNA断片指数は、胚盤胞形成、臨床妊娠率、出生率、胎児の異数性(染色体異数性)、先天異常と統計的な有意な関連はないという。
(画像はANDROLOGYより)

WILEY Online Library
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/andr.70379