喫煙によるリプロダクティブ・ヘルスへの影響
10月14日、ノッティンガム大学(イギリス)の研究チームは、プレスリリースにて、性別に関わらず、喫煙は生殖機能を低下させると示した。
今回、タバコ煙への曝露は、卵巣機能、精巣機能、精子形成に関与する生物学的プロセスを変化させる可能性が示唆された。なお、研究論文は「Frontiers」に掲載されている。
喫煙と生殖機能の低下における関連性
研究チームは、マウスを用いた動物モデル実験を行い、タバコ煙への曝露による卵巣、精巣への影響について調査した。
生殖組織の変化や正常な機能に関与する遺伝子の活性(発現、働きなど)に焦点を置き、タバコ煙への曝露量を変えながら卵巣と精巣への影響を評価したところ、喫煙と生殖機能の低下において関連が認められた。
雌マウスの場合、タバコ煙への曝露により、卵巣の老化や卵巣機能の低下に関連する生物学的プロセスが変化した。タバコ煙への曝露量が増えるほど細胞分裂や代謝に関与する遺伝子の活性は下がり、タンパク質の生成に関与する遺伝子の活性は上がったという。
一方、タバコ煙への曝露量と卵胞数・構造の変化に関連は認められなかった。
雄マウスの場合、タバコ煙への曝露は、精細管(産生した精子を精巣網に送る管)の肥大をはじめ、精巣内の構造に変化を生じさせた。タバコ煙への曝露量が増えるほど精子形成に関与する遺伝子の活性は上がり、免疫機能に関与する遺伝子の活性は下がった。
(画像はプレスリリースより)

Universities of Nottingham
https://www.nottingham.ac.uk/