顕微鏡下精巣内精子採取における採卵・顕微授精のタイミング
10月9日、カナダの研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、顕微鏡下精巣内精子採取(micro-TESE)から採卵までの時間は、顕微授精(ICSI)の結果に影響する可能性があると示した。
顕微鏡下精巣内精子採取から24時間以内に採卵を行うことにより、臨床妊娠率、出生率は向上すると報告された。
顕微鏡下精巣内精子採取から採卵・顕微授精までの時間による影響
これまで、精子の培養期間を48時間以内にすることにより、精子の運動性が向上する可能性が示唆されてきた。
そこで今回、研究チームは、2015年6月から2025年1月の期間、顕微鏡下精巣内精子採取にて採取した精子を用いた顕微授精サイクル129回を対象にレトロスペクティブスタディ(後ろ向き研究)を行い、顕微鏡下精巣内精子採取から採卵・顕微授精までの時間による影響について検証した。
顕微鏡下精巣内精子採取から採卵までの期間に基づき胚生学的・臨床的転帰を比較したところ、精子培養期間の長期化と臨床転帰の低下は関連すると示された。
顕微鏡下精巣内精子採取から24時間以内の採卵は、48時間以内の採卵と比べてβ-hCG陽性率(胚移植後の妊娠判定)、臨床妊娠率、出生率が高くなった。一方、受精率や胚盤胞率に有意差は認められなかった。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)

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