妊娠期間中の勤務形態による影響
10月27日、エコチル調査福岡ユニットセンター(九州大学、産業医科大学)などは、「Occupational & Environmental Medicine」にて、妊娠中の夜勤は子どもの神経発達と関連し、睡眠時間がその関連に影響する可能性を示した。
今回、妊娠期間中の勤務形態は子どもの神経発達に影響を与える可能性があり、夜勤は乳幼児期の微細運動、社会性における発達異常リスクを高める要因に成り得ると報告された。
なお、エコチル調査とは、環境省が中心となって実施する子どもの健康と環境との関係を長期的に調べる全国規模の疫学調査である。
妊娠中の夜勤と子どもの神経発達との関係性
子どもの健康と環境に関する全国調査「エコチル調査」では、妊娠初期に働いていた母親31,528人を対象に妊娠中の夜勤と子どもの神経発達との関係性について検証した。
母親が回答した乳幼児発達検査「Ages and Stages Questionnaire(ASQ)」に基づき4歳時点での子どもの発達状況を5領域(コミュニケーション、粗大運動、微細運動、問題解決、個人・社会)に分けて評価したところ、妊娠期間中の夜勤は子どもの神経発達異常と関連することが認められた。
妊娠期間を通じて夜勤を継続した母親は、妊娠期間中に夜勤がなかった母親と比べて、コミュニケーション、微細運動、個人・社会の領域において子どもの発達異常リスクが高くなった。妊娠期間の途中で母親が夜勤をやめた場合、微細運動の発達に異常を示すリスクが増した。
一方、妊娠初期から妊娠中期・後期にかけて夜勤をやめた場合、子どもの神経発達異常リスクの上昇とは関連していなかった。また、妊娠期間を通じて睡眠時間が長い場合(10時間以上)、睡眠時間が中程度の場合(6~9時間)より母親の睡眠時間と子どもの神経発達の関連は強くなった。
(画像はOccupational & Environmental Medicineより)

BMJ Journals
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