尿路感染症と早産
8月26日、ベイラー医科大学(アメリカ)は、プレスリリースにて、妊娠中の尿路感染症(UTI)は、母体の免疫反応によって早産リスクが高まると示した。
今回、T細胞免疫に関連するサイトカインが早産と関連していると報告された。なお、研究論文は「Science Translational Medicine」に掲載されている。
妊娠中の尿路感染症が早産を引き起こすメカニズム
妊娠中の尿路感染症は、早産をはじめ、有害な妊娠転帰リスクを高める。その関連性は臨床的に示されているが、メカニズムを解明するデータは限られている。
そこで、研究チームはマウスを用いた動物モデル実験を行い、尿路感染症に対する免疫応答ならびに妊娠転帰への影響について評価した。
妊娠マウスの尿中に含まれる免疫応答の媒介物質を分析したところ、特定の免疫応答が早産に関連していることが明らかとなった。
妊娠中に尿路感染症にかかったマウスの場合、半数が早産となったが、早期に陣痛が始まったマウスと早期に陣痛が始まらなかったマウスの細菌量に相違はなかった。一方、早期に陣痛が始まったマウスでは、膀胱の過剰な炎症、インターロイキン-10(IL-10)の低値、T細胞の活性化が認められた。
また、尿路感染症による早産では、必ずしも細菌が膀胱から生殖器へ伝播していた状態ではなかったことより、細菌感染そのものではなく、感染症に対する身体の免疫反応が早産リスクを高めると推測できる。
(画像はプレスリリースより)

Baylor College of Medicine
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