非閉塞性無精子症と閉塞性無精子症における腸内環境
8月22日、台湾の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、腸内環境は精子形成能力に影響を及ぼすと示した。
今回、非閉塞性無精子症と閉塞性無精子症において腸内細菌叢の構成に相違が認められ、非閉塞性無精子症の男性では、閉塞性無精子症の男性と比べて腸内細菌叢が不均衡な状態であると報告された。
腸内細菌叢による精子形成への影響
研究チームは、無精子症の男性39人(非閉塞性無精子症(NOA)25人、閉塞性無精子症(OA)14人)を対象に糞便検体を採取し、腸内細菌叢による精子形成への影響について調査した。
腸内フローラ検査に基づき非閉塞性無精子症の男性群と閉塞性無精子症の男性群を比較したところ、両群における腸内細菌叢の構成ならびに多様性に相違が認められた。
非閉塞性無精子症では、閉塞性無精子症よりバクテロイデス門(グラム陰性細菌グループ)が減少し、プロテオバクテリア(グラム陰性細菌グループ)は増加し、腸内細菌叢の異常(ディスバイオシス)や腸内細菌叢の乱れが示唆された。
また、非閉塞性無精子症の場合、精子を回収できた男性群と精子を回収できなかった男性群において腸内細菌叢の構成が異なった。これより、顕微鏡下精巣内精子採取術(Micro-TESE)の精子回収成功は、腸内環境と腸内細菌叢(腸内フローラ)に基づき予測可能と示唆される。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)

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