妊娠中のタンパク質摂取による妊娠転帰への影響
8月4日、ウィスコンシン医科大学(アメリカ)は、「Nutrients」にて、妊娠初期の母親がタンパク質を多く摂取することにより、在胎不当過小児リスクが軽減すると示した。
妊娠初期のタンパク質摂取と在胎不当過小児リスクにおける関係性
胎児が成長・発達するうえでタンパク質は欠かせない。これまで、動物モデル実験を通じて、妊娠中のタンパク質摂取と出生体重における関連性は報告されている。妊娠中のタンパク質不足は出生体重の低下、発育不全につながるという。
そこで今回、研究チームは、前向きコホート研究「Nulliparous Pregnancy Outcomes Study: Monitoring Mothers-to-Be (NuMoM2b)」を用いて、女性7067人を対象に妊娠中のタンパク質摂取による妊娠転帰への影響について検証した。
1日のタンパク質摂取量に基づき、在胎不当過小児(SGA児)および在胎不当過大児(LGA児)、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群の発生率を比較したところ、妊娠中のタンパク質摂取と在胎不当過小児において関連性が認められた。
妊娠初期に体重1㎏あたりのタンパク質摂取量が0.8g/kg以上1.1g/kg未満である場合、在胎不当過小児リスクは有意に低下した。一方、妊娠中のタンパク質摂取と在胎不当過大児、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群において有意な関連はないという。
更なる研究の余地はあるものの、在胎不当過小児リスクを緩和させるうえで、妊娠初期のタンパク質摂取が重要になるといえる。
(画像はNutrientsより)

Nutrients
https://www.mdpi.com/2072-6643/18/15/2543