妊娠期における薬剤使用と情報収集
アルスター大学看護学部看護保健研究センターは、「Journal of Advanced Nursing」にて、妊娠期における薬剤使用に関する具体性な勧告が少ない理由より、妊娠中の女性はインターネットにて情報検索・収集する傾向にあると発表した。
過半数以上がインターネット検索
研究チームは、2013年1月から3月に掛けて、女性284人を対象に、妊娠期における薬剤使用の安全性や危険性に関する情報収集について調査を実施した。
39%の女性は妊娠期に薬剤を使用し、うち76%は薬剤使用の安全性に関する情報をインターネットにて収集すると回答した。鎮痛剤服用に関する内容が最も多く検索されたことが確認された。
また、年齢・学歴不問では、回答者90%が妊娠した場合にインターネットより薬剤使用に関する情報を収集する意向があると報告されている。高学歴の女性では46%が薬のオンライン販売を安全であると考え、低学歴の女性と比べ、高い割合となった。
インターネット情報に対する信頼性
マレーネ・シンクレア(Marlene Sinclair)教授は、調査規模は小さいが、今回の調査結果より、インターネット情報は妊娠中の女性に対して非常に大きな影響を与え、妊娠中の女性はインターネット情報に基づき、薬剤使用を決める傾向にあると述べている。
しかしながら、インターネット上の薬剤使用に関する情報の取捨選択は簡単ではない。確固とした証拠により、妊娠期における服薬の安全性が証明されているのか熟考する必要がある。
(画像はPixabayより)

WILEY
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http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jan.13387/full