このつらさを何とかしたい
日経ウーマンオンラインでは、生理の悩みについて座談会を開催。座談会に参加した女性のほとんどが「月経の悩み」や「冷えの悩み」を抱えていましたが、同じような悩みを抱えている女性は多いのでは。
毎月訪れる月経。その度につらい思いをし、薬を飲んで何とか痛みを抑え、この先何年この痛みを堪えるのかと、非常に気が重くなりますね。
座談会では、霞が関ビル診療所の婦人科医丸山綾先生が、漢方の基本をレクチャー。漢方薬と言えば、「保険がきかず高そう」「効くのに時間がかかりそう」「どこで処方してもらえるのかわからない」というイメージがありますが、丸山先生いわく、漢方薬の得意分野は、
月経にまつわる不調や妊娠しにくい体調の改善、胃痛や便秘などの消化器症状、心身症などのメンタルなど。頭痛や肩こり、腰痛、花粉症、風邪などの身近な病気にもよく効きます
とのこと。
一つの漢方薬が身体全体の調子を整えることも
また、西洋医学はピンポイントで病気の原因に働きかける一方、漢方医学は崩れた体のバランスを整えていくことを目的にしているそう。そのため、一つの漢方薬が、身体のいろいろなところに効くことがあるそうです。さらに
不妊症の場合は、排卵の誘発などは西洋医学の薬を使いながら、同時に漢方薬で血のめぐりをよくしたり、妊娠しやすい体質に改善していくことも少なくありません
とのお話が。血のめぐりが良くなるということは、冷えも改善され、月経痛や月経不順が治ることにもつながります。
ただ、あまりにひどい生理痛や、経血量が多い場合は、子宮内膜症などの病気が隠れている心配があり、不妊の原因ともなるので早めの診断と治療が必要となるそう。
漢方薬は意外にも保険適用になるものも多いそう。処方については、かかりつけの産婦人科の医師がいるようなら相談し、かかりつけの医師がいなければ、漢方が得意な病院を探してみましょう。

日経ウーマンオンライン
不調にさよならしたいから働き女子のための漢方のススメ
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20120216/117984/霞が関ビル診療所
http://www.kenkoigaku.or.jp/kasumi/index.html