体外受精の回数と妊娠率
イギリスの研究者が発表した研究論文(「The Journal of the American Medical Association」掲載)では、受精卵移植を3~4回行うよりも、体外受精サイクルを最大6回まで試みることを推進している。
通常、体外受精の過程では、受精卵移植の失敗を3~4回繰り返すと体外受精を取り止めることが多い。
臨床試験では、不妊治療を数年間続けている女性(平均年齢35歳)を対象に、受精卵移植にて妊娠するまで体外受精サイクルを最大6回まで行った。結果、女性のうち65%以上が妊娠に至ったという。
なお、体外受精には排卵誘発、採卵、受精卵移植が含まれる。
体外受精の回数と出生率
研究チームは、自身の卵子にて体外受精を行った40歳以下の女性、卵子提供を受けて体外受精を行った女性(年齢関係なし)は、体外受精9サイクル目までは回数を重ねると出生率も増える傾向にあると述べている。
体外受精1サイクル目の出生率は29.5%であり、6サイクル目の出世率は65.3%であったと報告されている。また、男性パートナーが不妊治療を受けていない場合、出生率は低くなるという。
体外受精における年齢別の出世率
年齢別の出生率をみてみると、40歳以下の女性に関しては、1サイクル目の出生率が32.3%であり、4サイクル目までの出生率は20%を超えた。6サイクル目の出生率は68.4%であった。
40歳から42歳の女性に関しては、1サイクル目の出生率が12.3%、6サイクル目の出生率は31.5%に達した。一方、42歳以上の女性に関しては、各サイクルの出生率が4%であったという。
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http://www.dailymail.co.uk/health/The JAMA Network
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