ポーランド議会にて法案可決
6月25日、ポーランド共和国下院では、条件を満たした場合に体外受精の適用を認める法案が可決した。適用される条件とは、1年間の不妊治療期間を経て体外受精以外の治療で妊娠が全く望めない場合であるという。
また、7月10日には、下院での法案を修正することなく、上院においても賛成多数にて体外受精を認める法案が可決された。
今後、ブロニスワフ・コモロフスキ(Bronisław Komorowski)大統領の承認をもって、法案は法律として制定されるという。
なお、ポーランドでは2013年7月に試験的な体外受精プログラムが導入され、プログラムを通して2000人以上の赤ちゃんが体外受精により誕生したという。
ローマカトリックは体外受精を禁止
ポーランドでは25年前より体外受精が認められているが、現在もなお、ローマカトリック国家では法的に体外受精を禁止している。
ローマカトリック教会は体外受精を認めず、婚前交渉を生殖から切り離すことで、結果、ヒトの胚を破壊することが無警戒に容認されたと考えている。
下院の副議長は法案可決に反対の意を示しているが、大統領は法案の法律化を承認するだろうと述べている。
また、上院では複数の党が下院を通過した法案に対して修正を提唱し、反対派はローマカトリック国家として法案自体が受け入れ難いと主張した。
(画像はイメージです)
By Piotr Drabik
RADIO POLAND 「Pis could overturn in vitro law if elected」
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