子宮内膜着床能(ERA)検査とは
IviGen社は、10年以上の研究の末、凍結卵子を用いた体外受精の成功可能性を高める方法として「子宮内膜着床能(ERA)検査」を開発した。
子宮内膜着床能(ERA)検査では、遺伝子レベルにて子宮内膜が着床可能状態であるかを調べる。胚(受精卵)受容可能期間に基づき、受精卵移植のタイミングを決定することが可能となり、繰り返す流産や度重なる体外受精の失敗が改善されるという。
流産は遺伝子異常により引き起こされるが、受精卵移植の失敗も流産の要因であると言われている。
受精卵移植の失敗要因
現在、凍結卵子を用いた受精卵移植は、受精卵移植のうち40~50%を占め、増加傾向にあるという。一方、凍結卵子を用いた受精卵移植のうち、約25%が間違ったタイミングにて受精卵移植が行われ、子宮への着床に至らないと判明した。
一般的に、胚(受精卵)受容可能期間は、月経周期の19~21日目、排卵の5~7日後と考えられている。体外受精の過程では、この周期に基づき、受精卵移植を実施しているという。
しかしながら、月経周期は個々によって異なる為、胚(受精卵)受容可能期間に誤差が生じる。受容可能期間外のタイミングにて受精卵移植を実施すると、受精卵移植の失敗や流産を招く。
子宮内膜着床能(ERA)検査の可能性
子宮内膜着床能(ERA)検査は、受精卵移植前に子宮内膜の着床可能状態を確認可能な為、体外受精による妊娠の可能性を高める。
受精卵移植の失敗を繰り返す女性85人を対象に臨床試験を行ったところ、検査により33%が受精卵移植に成功したと報告されている。通常の体外受精の成功率に対して、遥かに高い。
なお、すでに一部の不妊治療機関では、子宮内膜着床能(ERA)検査を導入しているという。

IviGen ニュースリリース(GLOBE NEWSWIRE)
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