オメガ3脂肪酸による効果
コクランレビューは、妊娠期におけるオメガ3脂肪酸の摂取により早産(妊娠37週未満)のリスクが軽減できると発表した。
特に、オメガ3脂肪酸の一種であるドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA) は、脂肪の多い魚(サケ、マグロなど)、フィッシュオイル(魚油)サプリに含まれる。
オメガ3脂肪酸と早産リスク軽減
研究チームは、妊娠期の女性を対象とした無作為化(ランダム化)試験70件を用いてデータ分析を行ったところ、妊娠期の女性が日常的にオメガ3脂肪酸を摂取した場合、37週未満の早産リスクが11%減、34週未満の早産リスクは42%減となった。また、低体重児(出生体重2500g未満)では10%減少したと報告される。
早産のメカニズムは未解明な部分が多く、早産の予防は大きな課題である。それゆえ、コクラン研究チームのフィリッパ・ミドルトン(Philippa Middleton)准教授は、妊娠期の女性が日常的にオメガ3脂肪酸を摂取することにより早産リスクが軽減されるのは非常に有益な発見であると述べている。
コクランレビューでは、妊娠12週から、毎日オメガ3脂肪酸サプリメント500mgあるいは1000mg(少なくともDHA500mgを含む)を摂取することを推奨する。
(画像はPixabayより)

Cochrane
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