男性不妊と鬱や不眠
カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームは、「IJIR: Your Sexual Medicine Journal」にて、男性不妊をはじめ、勃起不全(ED)、尿路・膀胱問題など泌尿器疾患が情緒障害、睡眠障害と強い関連性があると発表した。
同大学のアルマン・ワリア(Arman Walia)氏は、泌尿器以外の疾患が泌尿器に悪影響を及ぼし、結果として男性不妊を引き起こす場合も少なくないと説明する。
泌尿器疾患と睡眠障害、情緒障害における関連性
研究チームは、アメリカ国内のメンズヘルスクリニックを受診した男性124人を対象に、泌尿器疾患、健康状態、睡眠習慣、睡眠障害(不眠症、睡眠時無呼吸症候群、眠気など)に関するアンケート調査を実施した。被験者の平均年齢は54歳であった。
調査結果より、被験者4人に3人は過剰体重、5人に2人は深刻な情緒障害、前立腺疾患、2人に1人は睡眠時無呼吸症候群、軽度の勃起不全であった。また、5人に4人は、性ホルモン量が減少していた。
研究チームは、男性不妊の要因になる泌尿器疾患と睡眠障害、情緒障害に顕著な関係性が認められたと結論付ける。睡眠障害、情緒障害は下部尿路通過障害、過剰体重を引き起こし、性腺機能は低下する。性腺機能低下・不全は、テストステロン(男性ホルモン)の分泌に悪影響を及ぼし、男性不妊の要因と成り得る。
(画像はPixabayより)

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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30171191NEWS MEDICAL
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