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胎盤からの遊走細胞が生成するプロゲステロン量により流産の可能性を予測できる

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胎盤からの遊走細胞が生成するプロゲステロン量により流産の可能性を予測できる

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繰り返す流産とプロゲステロン
米国生化学・分子生物学会(ASBMB)は、「Journal of Lipid Research」にて、プロゲステロンシグナル伝達の崩壊と繰り返す流産に関連性があると発表した。

妊娠中の女性のうち、約20%は流産によって妊娠が終了するといわれる。流産の要因は、感染症から染色体異常に至るまで幅広く考えられるが、臨床試験にて立証されていないことも多い。また、流産を繰り返す女性に対しては、妊娠初期にプロゲステロンを投与することにより、僅かながらも満期産まで妊娠を継続できる可能性を高められる。

流産
母体と胚組織の間におけるプロゲステロンのシグナル伝達
プロゲステロンは、月経周期を通して卵巣にて分泌され、精子と卵子の受精後まで分泌は続く。子宮内膜に胎盤を形成するうえで、プロゲステロンは重要な役割を担っている。子宮内膜を厚くする、血流を再編成して子宮に酸素および栄養を供給する、母親の免疫システムを高めるための鍵を握るのは、プロゲステロンである。

妊娠が約6週間継続すると、胎盤がプロゲステロンを分泌するようになる。また、胎盤からはプロゲステロンをはじめ、ヒト絨毛性ゴナドトロピンなどのホルモンも分泌される。

胎盤のプロゲステロンは、主に、子宮内膜に融合される指のような突起にて組織化された表面組織に由来する。細胞には突起が残され、子宮内膜へと移動し、動脈の再編成を直接的に促進させる。

研究チームは、母体と胚組織の間におけるプロゲステロンのシグナル伝達に着目し、妊娠が終了した女性から採取した細胞、子宮内膜に移動した胎盤表面に存在する細胞を比較したところ、妊娠初期の細胞2タイプには、プロゲステロンを分泌させる異なる酵素が認められた。

プロゲステロンは、ステロイドホルモンとしてコレステロールから生成される。あらゆるプロゲステロン生成は、遊走細胞や表面細胞も同じプロセスに見えるが、遊走細胞はより多くのコレステロールを蓄積し、コレステロールをプロゲステロンに変換させる酵素量も多くなった。

つまり、流産を繰り返す女性は、健康な妊娠を継続している女性と比べ、胎盤からの遊走細胞内の酵素量が少ないことが判明した。一方、流産歴のない女性、流産歴のある女性ともに、胎盤の表面細胞にある酵素量は大差なかった。

研究チームは、妊娠初期において、胎盤からの遊走細胞が生成するプロゲステロン量により、流産の可能性を予測できると結論付ける。

(画像はJLRより)


外部リンク

JLR
http://www.jlr.org/content/60/11/1922

NEWS MEDICAL
https://www.news-medical.net/

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