「Vit Kit-NX」の開発
9月24日、世界的な培地・試薬製品、生殖補助医療メーカーのFUJIFILM Irvine Scientific社は、ビットキット融解液の最新版「Vit Kit-NX」を発表した。
体外受精サイクルにおいて、配偶子や胚は、体外受精の各過程を通して、異なる培地に晒され、胚に不要なストレスが掛かる可能性は増す。今回、FUJIFILM Irvine Scientificは、体外受精過程を通して胚に掛かるストレスを最小限に留める目的で、「Vit Kit Freeze-NX」と「Vit Kit Warm-NX」を組み合わせ、「Vit Kit-NX」を開発した。
体外受精過程で受けるストレスの軽減
近年、遺伝子スクリーニングの需要が高まり、ブラスト(胚盤胞)使用率および単一胚移植が改善されたことに伴い、世界的に「ガラス化凍結法(Vitrification)」が普及した。「ガラス化凍結法(Vitrification)」は主流となっている胚の凍結保存法であり、最先端のヒト卵母細胞および胚凍結保存技術により、融解後の胚の生存率は劇的に高まった。
「Vit Kit-NX」は二重緩衝液を含む連続型胚培養液である。同様の製品としては、コンティニュアス シングルカルチャー コンプリート(CSCM)、MHMハンドリングメディウムが挙げられる。
一貫して安全かつ安定した環境下にて受精卵(胚)を培養し、融解後の生存率や妊娠率を高める。体外受精システムにCSCM、MHMを使用することによって、胚は、体外受精過程の各過程にて一貫した環境に残る。
なお、「Vit Kit-NX」は医療機関などにて利用可能な状態であるという。
(画像はプレスリリースより)

FUJIFILM
http://www.irvinesci.com/