運動の有益性
ケンブリッジ大学の研究チームは、「The Physiological Reports」にて、妊娠前および妊娠中の運動により、長期に亘る母子の健康問題リスクを軽減すると発表した。妊活中および妊娠中において、運動が母子の健康に有益な効果があると認められた。
妊娠前および妊娠中における運動は、身体に重要な組織を貯め、血糖値の管理を改善し、2型糖尿病やメタボリックシンドロームなど代謝問題リスクを軽減させることが認められた。研究結果は、妊活中や妊娠期の運動の重要性を再認識させた。
運動による代謝疾患の予防
妊娠していない状態の女性であっても、運動は、血糖値の管理する身体能力を改善し、2型糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクを軽減させることは立証されている。
妊娠期の母親に妊娠糖尿病といった代謝疾患がある場合、母子共に健康リスクが増す。運動によって、妊娠期の過剰な体重増加、妊娠糖尿病の進行を防げるという。
妊娠期における運動の効果
研究チームは、雌マウスを用いた動物モデル実験を通して、妊娠期における運動の効果を検証した。
雌マウスに高脂肪な食事を与えて肥満状態にした後、妊娠前は1日20分間の運動を最低1週間、妊娠期は妊娠17日目まで(マウスの妊娠期間は約20日間)1日あたり12.5分の運動を継続させて行わせたところ、細胞や分子が変化した。
インスリンに対する身体反応、脂質の貯蔵・分解、タンパク質の合成などに変化が生じ、非肥満の身体状態へと変化したという。
(画像はプレスリリースより)

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