子宮頸がん
子宮頸がんは若い女性でもなる癌で、日本でもこの癌にかかってしまう女性は少なくありません。
(画像はイメージです)
手術によって、妊娠が難しくなったり、後遺症をもたらしたり、また命に関わったりすることもある病気です。
子宮頸がん発症の確率
今までの研究では、出産回数が多いことや若い妊娠がそのリスクをあげるという報告があり、病変は全ての人に同じ確率で見られるわけではなく、隔たりがあることがわかっています。
そして子宮頸がんを発見するためのパップテストはとても有効である、ということも報告されています。
そのため、「European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology」に2013年に発表されたブラジルの研究では、このパップテストの結果が、妊娠してる人としてない人でどのように違うかを調べたそうです。
ブラジルの1万5000人以上の妊娠した女性と4万人弱の妊娠していない女性を調べた結果、重度へん平上皮内病変、つまり上皮内癌は年齢に違いはありませんでしたが、軽度へん平上皮内病変は20代の妊娠している女性のほうがしていない女性より少なかったそうです。
異型へん平上皮細胞(明確に判定できない軽度へん平上皮ない病変の疑い)は妊娠していない25から29歳の女性により多かったそうです。
結論として
妊娠している女性とそうでない女性では結果が似たようなものになったため、妊娠した女性に特に検査が必要だ、というわけではない、と筆者らは結論付けています。
そのため、妊娠している女性なら必ず必要なわけではなく、今まで一度も検査していない女性は妊娠をきっかけに行ったほうが良いのではないか、と提案しています。
編集部 C-NZ

High-grade squamous intraepithelial lesions in pregnant and non-pregnant women
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/