構造上の問題による不妊
体の構造上の問題で起こる不妊としては、卵管腹膜の異常、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮の先天性異常、生殖器系の先天性異常などがあげられます。
(画像はイメージです)
2013年に「International Journal of Gynecology & Obstetrics」に発表されたイタリアの論文に寄りますと、25%から35%の不妊の原因として、卵管腹膜の異常があるとされており、その主な原因は、骨盤腹膜炎で、性感染症が関連していると言われています。
骨盤腹膜炎はアメリカとイギリスで毎年1.7%から8%の妊娠可能な女性に診断されているそうです。
高収入の国では、この骨盤腹膜炎の原因は主にクラミジア感染症であり、性行為で感染します。
他には、手術による跡が原因で起こることもあります。
子宮内膜症に関しては5%から15%の不妊に関係していると言われており、その20%から25%は症状がないと言われています。
こういった色々な問題点は、不妊や、流産の原因になりえますので、診断と治療のテクニックを向上させることは女性にとってとても大事になってきます。
こういった問題のある場合、手術を取り入れることで、かなり妊娠の可能性は増えてくるそうです。
結論として
子宮内膜症の比率が多いものの、その詳しいメカニズムははっきりしないため今後とも更なる研究が必要とされるようです。
編集部 C-NZ

International Journal of Gynecology & Obstetrics
http://www.sciencedirect.com/