ネットで宣伝される「無痛流産」
日本では少子高齢化や、初婚年齢の上昇につれて不妊治療に対する関心が高まっているが、中国でも不妊治療がブームになっているそうだ。「東洋経済オンライン」では、現代中国の不妊治療事情について紹介している。
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中国の不妊症患者は約5000万人、全体の15~17パーセントにのぼるといわれており、ライフスタイルの変化や出産年齢の高齢化、環境ホルモンのほかに、不十分な性教育などに起因する中絶の繰り返しや不適切な処置による影響が不妊増加の原因だと指摘する医師もいる。
男性も治療に積極的
中国では不妊治療は夫婦で行うのが一般的であり、治療法は内視鏡治療、タイミング療法のほか、漢方薬による治療も根強い人気だ。漢方と西洋医学を組み合わせた治療も行われている。体外受精の成功率は40~45パーセントで、費用は1回2.5万元から3万元。所得の向上につれて利用者は増加しているが認可基準が厳しいため体外受精のできる施設数は約300(日本は600)だという。
治療サービス面は発展途上中
中国で人気が高いのは、歴史が長くブランド力の強い公立病院。だが人気ゆえに常に混雑しており「早朝から並ぶ」、「院内をたらい回し」など患者にとってきめ細かい医療は期待できない。
私立の病院は公立病院より診察料は若干高くなるが、貧困層には無料で診察するところも。新設の病院はテレビやネットで積極的に広告を打っている。また、日本語にも対応した富裕層向けのクリニックも急増しているそうだ。

東洋経済オンライン
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