家具などに使用される防火剤、ホルモン障害の原因に
アメリカの環境健康センター(Center for Environmental Health:CEH)の調査報告によると、防火剤に使われる化学物質が、子供用遊具の90%から検出されたことがわかった。この化学物質は、不妊症、ホルモン障害、がんなどに関連があるとされている。
CEHは、アメリカ カリフォルニア州オークランドと、ニューヨークにオフィスを持つ団体。この調査は、CEHと他15団体によって、アメリカとカナダで流通している子供用椅子や遊具など、主要なメーカーを含む42個の製品を対象に行われた。
製品は、ノースカロライナ州にあるデューク大学で、Stapleton博士によって分析された。42個のうち38個の製品から、4種類の防火剤に使われる化学物質が検出され、2製品からは複数の化学物質が検出された。
検出された化学物質の1つ、TDCPPは、1970年代に子供用パジャマへの使用が各企業により撤廃されているが、家具など他の製品には現在でも使用されている。
現在の研究では、防火剤は実際の火災発生時の状況において、ほとんど効果がないことがわかっている。カリフォルニア州は、家具の可燃性規制を2014年1月より刷新することを予定している。
第二子の不妊は環境ホルモンの影響?
第一子出産後、不妊に悩む夫婦も多いと言われる不妊症。海外メーカーの子供用品はカラフルで日本でも人気だが、先進諸国のものでもその安全性は不明な点が多い。
不妊症の原因となる環境ホルモンの化学物質について、使用されている製品など、日々話題になる。新しい情報に注意して生活することを心がけたい。

Center for Environmental Health:CEH
http://www.ceh.org/news-events/press-releases/