10人に1人が精子に異常を抱えている
「不妊症」と聞くと、女性の側に問題があるというイメージを持つ人がほとんどなのではないだろうか。
一昔前は、「3年子なきは去れ」などという言葉まであり、何年も子どもを身ごもらない場合は“嫁失格”の烙印を押され、追い出されるという目に余る状況も実際にあったという。
しかし、昨今の研究によって、不妊原因の約半数は男性の側にあることが証明されている。しかも現代男性の10人に1人は、精子に問題を抱えていると言われているのだ。
精子を守るために
精子を守るため、控えるべきことがある。
まずは喫煙。喫煙は勃起不全(ED)の原因となる上、精子形成にも異常を及ぼし、精子の運動性を低下させたり、異常な形態をした精子の出現頻度を高める傾向がある。お酒もほどほどに。
また、精子は熱に弱いので下着はブリーフよりも通気性の良いトランクスを履き、長風呂やサウナは控えること。膝の上でノートパソコンを叩くことはやめよう。
他にも、育毛剤も飲まないこと、規則正しい生活を心がけること、放射線に注意することなどが挙げられ、更には禁欲をほどほどにすることも重要だという。
禁欲期間が長いと、精子の運動率が低下するうえ、精子のDNA損傷率も高くなる傾向があるためだ。
どれも、決して難しい内容ではない。子どもが欲しい男性の方、心がけてみては如何だろうか。

東洋経済ONLINE
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