不妊治療によるストレスとは
6組に1組の夫婦が不妊に悩み、今や“不妊大国”とも揶揄されている日本。
しかし、その治療自体が大きなストレスとなり、妊娠する確率を下げていると言われる程に、治療が女性にかける精神的・肉体的負担は大きい。
更に金銭的な負担も大きく、働きながら治療を受ける女性も多いのだが、「不妊治療のために休みたい」とは言い出し辛いのが現状だ。
“不妊治療天国”ブラジル
そんな日本とは対照的なのが、ブラジルだ。
ブラジルでは、「子どもの誕生は絶対的な善である」という認識が浸透しており、不妊治療に引け目を感じたり、治療を受けていることを隠す必要もないのだ。
ブラジルで治療を受ける日本人女性もいるが、彼女たちは皆一様に律儀で真面目。医者の言うことに盲目的に従うのだという。
また、「他の日本人と会わないようにしたい」と、人目を気にする発言も多く、そのストレスが、不妊を助長しているという見方もある。
不妊治療自体を肯定する空気、それは法律の改訂などでは決して変えられない国民の意識の話で、人目を気にしなくて良いというのはとても重要なことだ。
「なるようになるさ」と楽観的になることが、妊娠への一番の近道なのかも知れない。

ニッケイ新聞
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