子宝神社とは?
秋田県湯沢市皆瀬にある山神社は、通称「子宝神社」と呼ばれている。ここで奉納された枕で寝ると子宝に恵まれるとされており、今静かなブームが起きているのだ。
この神社は無人。そこから枕を借り、無事子宝に恵まれたら、借りた枕と新しい枕を一緒に奉納するというのがルールだ。
全国の不妊に悩む女性たちに訪れてもらえるようにと、今年は地元の女性グループが手作りの枕を21日の例祭で納めるという。これは、初の試みだ。
この神社は、江戸時代後期の旅行家菅江真澄による紀行文に「山の神社」として登場している。昔から、枕を借りて持ち帰り、抱いて寝ると子どもを授かるという言い伝えがある。
不妊に悩む夫婦向けに立ち上げられたホームページなどでも紹介され、話題となっている。
感謝の手紙
この神社には、実際に参拝をし枕を借りて行ったという女性たちからの手紙が飾られている。
そこには、「不妊治療を3年続けて非常に辛かったが、枕を借りたら妊娠できた」など、多くの感謝の言葉がつづられている。
少子化の現代、今や6組に1組の夫婦が不妊を抱えていると言われている。それと共に一般化しつつある不妊治療。不妊治療は辛く、終わりの見えないマラソンのようなものだ。しかも痛みを伴う。
自然妊娠であっても、治療の末の妊娠であっても、子どもを授かるというのは奇跡だ。願掛けをするのもいいかも知れない。

河北新報
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