日本で唯一の不妊ドキュメンタリー映画
映画「幸せのカタチ」は、日本で唯一の不妊ドキュメンタリー映画だ。これは、自身も不妊で苦しんだ当事者である茂木薫氏が監督となり、制作したもの。
茂木監督は、人工授精で成功した妊娠が子宮外妊娠とわかり、緊急手術を受けた。やっとの思いで授かった我が子を失ってしまう。
ひどく落ち込む中、亡き祖母も同じく不妊だったという事実を知り、祖母の人生に自らを重ね合わせながら、不妊経験者の様々な人生の選択や思いを迫っていく。
幸せの形を探しながら、幸せとはなんなのか、を問い直していく物語だ。
「幸せのカタチ」を全国へ
今、NPO法人Fineは、この「幸せのカタチ」の全国上映を目指しプロジェクトを立ち上げ、上映会を行っている。
Fineは、不妊治療をより「普通のもの」として世の中に受け入れられるようにと不妊経験者たちが立ち上げた。このプロジェクトも、活動の一環だ。
2012年9月30日、東京都江東区で、第一回目の上映会が行われた。訪れた人々の中には、「なぜ私だけ?と思っていたが、同じように悩んでいる人がいることを知り勇気をもらった」と言う20代女性や、「年齢のこともあり不安だったが、いろいろな幸せがあることが分かった」と言う結婚を間近に控えた30代の女性などがいた。
次回の上映会は、2013年7月21日。江東区総合区民センターで行われる。上映後はトークショーも。
実際に不妊に悩んでいる人も、不妊なんて全然自分とは関係ないと感じている人も、是非一度足を運んでみて欲しい。考え方が変わるきっかけになるはずだ。

「幸せのカタチ」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=Pyl5pjWLgY8READYFOR?
https://readyfor.jp/projects/npofineカタリベフィルム
http://hma.de-blog.jp/motegikaoru/