子宮内膜症が引き起こすリスク
子宮内膜症とは、子宮の内側にあるべき子宮内膜が、子宮以外の場所で増えてしまう病気で、子宮内にある場合は月経の際に剥がれて外に出されるが、子宮外ではそれができず、炎症を引き起こしてしまう。原因はまだよく分かっていない。
成人女性10人の内1~2人の割合で発症するとされており、月経痛や下腹部痛、不正出血などを引き起こし、更には不妊の原因となるとも言われている。
乳製品子宮内膜症を防ぐ?
3月1日発行の医学誌「American Journal of Epidemiology」で、乳製品を多く取っている女性は子宮内膜症になるリスクが低いとの研究結果が発表された。
また、血液中のビタミンDの濃度が高い女性でも、同じようにリスクの低下が見られたというのだ。
どのくらい食べればいいの?
研究チームは、研究への参加者7万556人について、乳製品の摂取と血液中のビタミンD濃度を調査した。その結果、乳製品を1日3人前食べる人は2人前食べる人と比べ、子宮内膜症と診断される割合が18%少なかったという。
また、ビタミンD濃度によって5つのグループに分け調べたところ、濃度が最も高いグループの人は、最も低いグループの人と比べて子宮内膜症リスクが24%低かった。
不妊をも引き起こしてしまう子宮内膜症。10~20%の成人女性がかかるとは言え、もちろんかからないに越したことはない。今日から意識して乳製品を摂取するのもいいかも知れない。

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