低出生体重や早産だけじゃない、タバコのリスク
妊娠中の喫煙の害は、テレビでも雑誌でもインターネットでも見ることができ、妊婦さんが禁煙を決心する機会を提供しています。
多くの人が記憶している、妊娠中のタバコの害は、赤ちゃんが小さく生まれたり(低出生体重)、流産や早産の危険率がアップしたり、と言った情報ではないでしょうか。
赤ちゃんの成長や発達について、体重以外に見ていくと、赤ちゃんの目への影響があることを知っていましたか?
視神経の発達に明らかに違いが
2011年に発表された報告で、喫煙妊婦さんから生まれた子どもは、お母さんのお腹にいるときにタバコの煙にさらされていない子どもに比べて網膜神経線維束の厚みが薄いことが分かったのです。
網膜神経線維束が欠損すると、緑内障などの深刻な目の病気へと進行することが知られています。
調査によると、お腹の中でタバコの煙にさらされた子どもと、そうでない子どのたちの間で、視力そのものには違いは見られなかったとのこと。このため、この調査結果は子どもが成長していく過程で、目の病気が進行しやすい状況になってしまうことを示しています。
タバコはお母さんにも赤ちゃんにも、様々な害を与えることはいうまでもなく、これまで知られていなかったようなデメリットも、次々と解明されてきています。
タバコを止められずに困っている妊婦さんが一刻も早く、禁煙できるようになりますように。

Effects of smoking during pregnancy on the optic nerve neurodevelopment
http://www.sciencedirect.com/science/article/Save Your Vision Month: How Cigarettes Lead to Poor Eye Health
http://www.crozetgazette.com/2013/03//