卵子提供や受精卵移植で閉経後の女性をサポート
米国生殖医学会議(American Society for Reproductive Medicine、ASRM)が、国内の不妊治療クリニックに対して、50代の女性への不妊治療を行うことは問題ないと判断したことを、BioEdgeが報道しました。
ASRMの倫理委員会ではでは、50歳から54歳の閉経後の女性が、卵子の提供を受けて妊娠することは倫理的に問題はないと解釈しています。
データは未知数
50代の女性が、卵子、もしくは受精卵の移植を受け、出産することによる、女性や子どもの健康への影響は、これまでのデータが乏しく、未知の部分が大きいことはASRMも率直に認めています。
50代で結婚する女性も増加している昨今、需要はあるだろうと考えられています。
倫理委員会では、
閉経後の女性が、妊娠出産できることは、子どもを持ちたいという人たちの強い望みを叶えることになり、このための卵子提供や受精卵移植を、女性の年齢を理由に受け入れないことは誤りと言えるだろう(BioEdgeより)
としています。

BioEdge ; Peak US fertility association green-lights IVF for over-50s
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/ASRM意見書(PDF) ; Oocyte or embryo donation to women of advanced age: a committee opinion
http://www.asrm.org/uploadedFiles/ASRM_Content/