妊娠中のシートベルト着用の安全性を確認
妊娠中のシートベルト着用は、かなり気になるもの。アメリカでは、妊婦さんのシートベルト着用による安全度に関する調査結果が発表されました。
乗車中に事故に遭った妊婦さんが、シートベルトをしていたかどうかと、被害のレベルを分析して、シートベルトは妊婦さんの安全を守るかという点から検証をしました。
分析対象は1994年から2010年に、妊娠中期から後期で乗車中に事故に遭った126人の女性に関するデータです。
シートベルトもエアバッグも、妊婦さんと赤ちゃんをプロテクト
シートベルトをしていた86人の女性で、赤ちゃんを救うことができたのは、96.5%、一方シートベルトをしていなかった場合はこの割合は75%でした。
エアバッグは17件で作動していました。胎盤剥離が見られたケースもあったものの、それだけ衝撃が強かったということであり、エアバッグの作動そのものがこうした状況を引き起こしたとは考えられていません。実際過去に行われた研究でも、エアバッグが妊婦さんに悪影響は及ぼさないことが報告されています。
また、エアバッグによって妊婦さんが守られることは、お腹の赤ちゃんの安全にもつながると解釈されています。
アメリカ産婦人科学会では、妊娠中のいかなる時期でもシートベルトの着用を呼びかけています。体を水平に横切るベルトでは、お腹の真上ではなく、足の付け根に近い腰骨の上の部分にかけるようにとしています。
日常生活に欠かせない、車での移動。これまでシートベルトをすることをためらっていた人も、これで心配なく着用ができますね。

Perinatal implications of motor vehicle accident trauma during pregnancy: identifying populations at risk
http://www.sciencedirect.com/science/Study: Pregnant Women Should Buckle Up
http://www.newsmaxhealth.com/Health-News/pregnant-seat-belt-buckle/Motor Vehicle Safety During Pregnancy
http://ajl.sagepub.com/content/6/3/241.short