不妊治療とお金
最近大きな社会問題となっている不妊。今や、6組に1組の夫婦が不妊を抱えていると言われている。そして、そんな夫婦にとって大きな希望となるのが不妊治療だ。
しかし、ほとんどの不妊治療には保険が適用されておらず、持ち出しがほとんどだ。数年で数百万使った、という夫婦も多い。
しかも、不妊治療を受ければ誰もが妊娠できる訳ではない。どれだけお金をかけても授からない場合もあるのだ。
島根県雲南市の場合
島根県雲南市では2011年度から、服薬による排卵誘発や人工授精を「一般不妊治療」と位置づけ、1回につき3万円、年2回を上限に費用の助成を行ってきた。
そして更に2013年4月から、体外受精や顕微授精といった「特定不妊治療」を受ける夫婦に対し、治療費の助成を始めるという。
新たな助成金の、1回の上限は7万5千円。県から支給される助成金に上乗せされる形だ。所得が730万円未満であることなどが、条件として挙げられている。
子どもを望む夫婦にとって、救いとなるはずの不妊治療が、金銭的に夫婦を追い詰めることになっては本末転倒である。
「待機児童が少ない地域に引っ越しをする」という話はよく聞くが、これからは「不妊治療への助成が手厚い地域に引っ越しをする」夫婦も出てくるかも知れない。

雲南市ホームページ
http://www.city.unnan.shimane.jp/