不妊に悩む夫婦を手厚くサポート
島根県雲南市は、2013年4月から
特定不妊治療に独自の助成を開始すると発表しました。
雲南市では2011年4月より、子どもを授かる事ができない夫婦に対し、その精神的・経済的負担の軽減を図ることを目的として
一般不妊治療にかかる費用の一部を助成する事業を行っています。
この
一般不妊治療とは、“タイミング法”“ホルモン療法”“人工授精”などで、雲南市では年度内にかかる経費が3万円を超えた場合、3万円を上限に助成を行ってきました。
しかし、“体外受精・顕微鏡受精”などの
特定不妊治療への助成を求める市民の要望があり、県の助成額に上乗せし交付することにしたそうです。
重くのしかかる自己負担
特定不妊治療の国からの助成は、
・1年度あたり1回15万円、2回までとし、通算5年支給
・所得制限額:730万円(夫婦合算の所得ベース)
となりますが、1回や2回の治療で授かる事ができない夫婦も多く、その経済的な負担は、夫婦に重くのしかかります。
雲南市議会では、不妊治療に対して数回取り上げられてきましたが、2012年9月の定例会では、奥出雲町が実施している
特定不妊治療費助成事業と同じ水準の補助を検討していきたいという方針が述べられました。
なお、奥出雲町では、
特定不妊治療について
・限度額:1回の治療につき7万5千円まで
・助成回数:1年度あたり2回まで
の助成を行っています。
少しずつ広がる不妊治療の助成事業ですが、地域によってその内容は異なります。全ての地域で、同じ助成内容を公平に受ける事ができるようになればいいですね。

厚生労働省:不妊に悩む方への特定治療支援事業の概要
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/funin-chiryou.html雲南市
http://www.city.unnan.shimane.jp/奥出雲町
http://www.town.okuizumo.shimane.jp/